ラジカセやCDラック、通販で買った本棚、壊れた椅子や二人掛のソファなどを捨てようとすれば手間がかかる。収集か持ち込みか決断し、ネットか受付センターへの問合せでそれの処理手数料を調べて、コンビニ等でごみ処理券を買って、受付センターに電話かFAXかネット経由で連絡して――
自治体によってその手続きはまちまちだろうけど、我が町の場合は以上のような次第で、よほど混んでいるのだろう、粗大ごみの集積場に持ち込める日は2~3ヶ月後といったことがざらにある。粗大ごみの廃棄処理を受け付ける側の事務処理量も「ハンパない」ことは想像に難くない。そのためたとえば、横浜市では、粗大ごみインターネット受付にチャットボットを導入している。
今月8日、オークネットは、AI(人工知能)による粗大ごみ画像認識サービス「SODAI Vision API(ソダイ)」をAUCNET IBSが開発――。NTTネクシアおよびNTTテクノクロスの3社で連携し、これを横浜市が提供する上記チャットボットで9月2日より稼働させていることを公表した。ソダイはディープラーニングを利用した、膨大な中古車データを基にした車両画像識別システム技術を活用して開発したものだという。
横浜市の粗大ごみ受付センターを運営するNTTネクシアは、膨大な電話やメールでの受付業務の改善に向けて、同市のチャットサポートの高度化に取り組んでいる。さらなるユーザー利便性を高めることを目的に、テキストベースの対話が可能なチャットボットに、撮影した画像だけで品目判別できる「ソダイ」を活用し、ごみの種類や捨て方、手数料等の24時間自動応答を実現できたという。
また、NTTテクノクロスの「Remote Attend」を導入し、同一のチャット画面内で有人オペレーターとの会話を含めた3種類のチャットサポート(有人チャット+チャットボット+画像認識AI)を提供したとのことだ。