オンプレミス~マルチクラウド、監視運用の自動化をシンプルに

企業・団体のIT(情報技術)システムは、その弾力性の向上や、サービスの適時・迅速投入などを目的とした「クラウドファースト」が定着しつつある。それを構内システムで実現する組織では、オンプレミスから複数種のクラウドまで、多様なしくみを限られた人材で運用管理することとなる。

そこで、マルチクラウドからオンプレミスまで、システムから発生する膨大なアラートを自動フィルタリングし、チケットに登録。事前に定めたルールに基づいて必要なアラートだけをシステム運用担当者へ届ける。オペレーションの自動実行、システム監視、ジョブ管理にも対応し、システム運用の効率化をサポートするSaaS型ツールを提供しているIIJは、同ツールの簡易パックの販売を開始した。

様々なシステムの監視・運用にかかる作業を自動化する「IIJ統合運用管理サービス(UOM)」は、同社が20年、5万台以上のシステム運用管理を行ってきた経験とノウハウに基づき、独自に開発した運用管理ツールを用いた月額のクラウドサービス。 豊富な監視項目・機能ラインアップで、ユーザーの運用ポリシーに合わせて自由にカスタマイズできる。

その一方で、システムの規模や用途によっては、運用設計や監視ツールの選定に手間を掛けたくないとか、障害時の初動対応は電話やメールのみで良いといった声を顧客から受けていたという。同社が今回リリースした"統合運用管理シンプルパック"は、システムの死活監視やログ監視など、主要な監視項目をパッケージ化。初期設定した状態で提供される顧客は、これを短納期で導入できる。

アラート検知時には予定ルールに基づき、コマンドセットやスクリプトを実行してサーバやプロセスを再起動し、通知とチケット起票も行う自動オペレーションが働く。システム運用現場では手軽に作業効率の向上と負荷軽減が図れるという。シンプルパックは月額10,000円/サーバ1台で利用できる。