16kgの物体を搬送・精確に扱う、シンプル設定の協働ロボ登場!

昨今、日本国内ではさまざまな分野で労働力不足が深刻化している。そのうえ経済情勢が見通せず、国際的な競争も激しくなっている製造業においては、先進的なIT(情報技術)やロボティクスの一層の活用が進められている。

製造系の各企業は、そんな状況下でも競争力を保つため、柔軟なソリューションを求めている。製造ラインで重量物を扱う作業を確実かつ効率的に行う協働ロボのニーズを有しているという。世界で最も信頼され使われている協働ロボットのメーカー、ユニバーサルロボット(本社:デンマーク)は今月17日、日本国内において、可搬重量16kgを誇る「UR16e」の販売を開始した。

可搬重量が16kgと大きいうえ、900mmのリーチと+/-0.05mmの位置繰り返し精度を併せ持っていて、重量物の搬送やハンドリング、マシンテンディングなどの自動化に最適だという。同ロボットは「簡単なプログラミングと小さな設置面積で、迅速なセットアップ」が可能であり、製造現場で迅速かつ簡単に自動化を加速。プログラミングや生産設備への統合がシンプルなため、ITエンジニア不在の企業にも容易に使ってもらえるという。

同社の他のロボットと同様、開梱、取り付け、プログラミング、作業開始までに1時間も要しない。UR16eは、重量物の持ち上げや搬送に伴う生産性と人間工学の課題を解決し、作業中に起こる怪我を減らし、ダウンタイム短縮を実現する。そして、作業の正確さを損なうことなく、複数部品のハンドリングなど重量物の取り扱いやCNC、マシンテンディングを自動化するのに理想的だという。

世界で37,000台以上の仲間がピック・アンド・プレイス、研磨、パレタイジング、マシンテンディング、ねじ締めなど、数千にも及ぶ製造現場で重要な単純作業を担っている。UR16eは今月18日~20日、ポートメッセなごやで開催される「名古屋ロボデックス展」にて初披露される。