つながる戸建住宅、次世代コネクテッドホームの基盤を実証する

IoT(モノのインターネット)技術が産業、医療・ヘルスケア、社会インフラのデジタル転換を加速している。自動運転時代に欠かせないコネクテッドカーも同技術の活用形態のひとつであり、暮らしの分野では今、クラウドのAIサービス等を併用するスマート○○が百花繚乱となりつつある。

9月11日、大和ハウス工業は、神奈川県藤沢市において次期コネクテッドホーム基盤の実証実験に着手する。この度の取り組みは神奈川県が公募した「最先端ロボットプロジェクト」に採択された、「さがみロボット産業特区」における「人と建物の健康をサポートするIoTスマートホーム実証」だという。

昨年1月にコネクテッドホームブランド「Daiwa Connect」の提案を開始し、戸建住宅のIoT化を進めている。そしてそのさらなる機能拡張とデータ相互利活用のために、NTTドコモと協業――ドコモが取り組む「トップガン®」のIoT技術や、多様な企業とのアライアンスを活用した次期コネクテッドホーム基盤の開発を進めていて、今回この基盤の実用化を目標に、実証実験を始めることとなった。

両社は、IoT機器と住宅設備機器を一元管理できるしくみを開発していて、ドコモの「IoTアクセス制御エンジン」(参考資料:同社PDF)と、大和ハウスの「スマートホーム」建設技術やノウハウとを組み合わせることで、新たな「コネクテッドホーム」の実用化を目指している。

「様々なIoT機器を接続・管理できる基盤」、「戸建住宅設備として設置できるコントローラー」、「クラウドサーバーによる遠隔での機器設定や保守管理」が特長の基盤を開発し、「モニタ家庭での技術検証」と「モデルハウスを活用したサービス検証」を通じて、同基盤とサービスの評価を行う。本年11月より、モニタ家庭を募集し、施工性や運用性を評価。藤沢市のモデルハウスに機器やサービスを展示し、有識者も交えて評価する予定だという。