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プロ仕様の構図で"遠隔セルフィー"、カメラシェアリングを試す
スマホとSNSの普及により近年、映像の価値が飛躍的に高まっている。店の中でも街中でも、観光地や隠れ絶景ポイントでもパシャリと、"映える"画像の自撮りやグループ撮りが行われている。
ニーズの観光地や地方都市での活用施策を検討する、KDDIとカシオは、自分では撮影することができない視点や、プロ仕様の構図での特別な写真・映像を気軽に撮影することができる、遠隔セルフィーが可能なカメラシェアリングサービス「マチカメ」の実証実験を「ハウステンボス」にて、9月7日~10月31日のイベント期間中に共同で実施する。
アムステルダム広場をふくめた写真映えする人気スポット複数カ所にカメラを設置し、上記サービスを来園者に無料で提供。その受容性などを調査する。実験システムは、通信機能を備えた設置型カメラ、クラウドサーバー、Webアプリ、QRコードで構成。お客自身のスマホでQRコードを読み取るとWebアプリが起動し、サーバー経由で設置型カメラに接続、そのスマホから設置型カメラのシャッターを切ることができる。
撮れた写真はサーバー経由で同スマホにダウンロードできる仕組みだという。今回のサービスはクラウドに接続された固定カメラをWEBアプリから遠隔操作できる撮影システムであり、実証実験では、お客自身が、撮影スポットに設置したQRコードを読み取り、写真映えする場所に設置した固定カメラにアクセスすることで、自分では撮影することができない視点から遠隔で撮影することが可能となる。
アプリをダウンロードすることなく利用できるうえ、簡単にプロ仕様の高画質な写真や迫力のある映像を撮れるという。両社は今後、これを協業サービスとして、話題喚起で集客を図る観光地やテーマパークなど事業者に向けてビジネス化を目指す。将来的には「5G」を活用した高精細の動画撮影など、未体験の新しい映像の価値提供によって、サービスを拡張していく考えだ。