「介護スタッフの働き方改革と、利用者のさらなる安心安全を支援する」

昨今、日本国内における高齢者の全人口に占める割合は増加し続けていて、ますます少子高齢化が進む中、介護現場では、働き手不足が加速している。介護施設では、質の高いサービスの安定的な提供と人手不足解消の両立に向けた、業務の効率化が求められている。

内閣府の平成30年度高齢化白書(概要版)によると、2年前でも高齢化率は27.7%。「75歳以上人口」は1,748万人で、総人口に占める割合は13.8%――。このような実状によるニーズを受け、音声技術とIoT技術を融合したプラットフォーム「日立データコレクションIC2000」をベースに、昨年9月から排せつセンサーなどによる見守り支援を提供してきたという。

日立情報通信エンジニアリングは今月9日、介護施設の働き手不足の課題解決を支援する「介護施設向けケア支援ソリューション」の機能拡充版の販売を開始する。介護支援ソフトとの連携(対象:NDソフトウェア社製「ほのぼのNEXT」)と、センサー連携の拡充(対象:バイタル測定器、見守りセンサー、ベッドセンサーシステム)機能を実装し、各種センサー情報の自動記録と利用者の生活リズムをより見える化できる。

介護施設スタッフの業務を効率化するとともに、利用者のさらなる安心安全につながる環境づくりに役立つ。介護支援ソフト連携やセンサー連携を軸にした今回の機能拡充では、介護施設スタッフによる一層適時適切な見守りサポートが可能になり、安心、安全かつ快適な生活環境を利用者に提供できるようになる。介護施設においては、サービス品質を向上することにより、高稼働率の維持が具現化される。

さらに介護業務の負担軽減、介護施設における働き方改革を支援するという。同社は今後も、介護関連システムとの連携、センサー連携の拡充など「介護施設向けケア支援ソリューション」を継続的に強化することで、高齢者介護における社会課題の解決に貢献していく構えだ。