事例!点呼業務支援ロボ稼働。しくみは全国のトラック運送事業者へ

酒気帯びパイロットが複数発覚した航空業界には最近、一層厳しい運行管理規定が適用された。それよりも前に、陸上輸送業界では、乗務前と後のドライバーに運行管理者が対面して体調不良の検知も含めた点呼を行う、運行の安全確保義務が課されている。

貨物自動車運送事業法(「e-Gov」)などの規定により、それが必須となっている。近年、人手不足問題や働き方改革の推進に伴う労働時間の削減などの施策により、各企業は点呼業務の効率化や質の維持に苦慮しているという。トータル物流サービス会社の浅井は今月2日、ナブアシストが開発した点呼業務支援ロボット「Tenko de unibo」を稼働させた。

同製品は、日貨協連とナブアシストが貨物運送事業者向けに提供するソリューションであり、富士通「ロボットAIプラットフォーム」と、ユニロボットのコミュニケーションロボ「unibo」で構成――。運行管理者立ち会いのもと、ロボットが顔認証で乗務員の本人確認を行い、アルコールチェッカーや免許証リーダーとの連係により点呼業務を確実に行って、点呼記録簿をクラウドに自動作成する。

キーボックス連携機能により、乗務不適格者の車を解錠不可にもできる。危険性を事前に排除し、確実な安全運転の履行を支援するという。両者は、この製品を全国62,461の貨物運送事業者(国交省PDF資料)へ販売していくことで、トラック運送業界における働き方改革と安全運行の徹底を図っていく。

さらに、車庫など運行管理者から離れた場所でのロボカメラを活用した点呼実施確認や、運転者の労働時間等の改善基準(厚労省改善基準告示)に準じた労務管理、運転者への安全指導など、新しいソリューションも同製品上で提供していくという。そして富士通は、上記AIプラットフォームに備わった表情認識や音声感情分析技術などを活用し、より細やかな体調管理を可能とする機能強化を進めていく構えだ。