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「POSレジや券売機、屋外の自販機でも確かな人物分析が可能に」
昨今、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の普及に伴い、各種産業分野でデジタルトランスフォーメーションが加速している。多くの店舗や公共施設では、来場者の客層分析によるサービス向上への取り組みが急速に拡大している。
そのような中、'07年に画像による人物像分析システムの提供を開始し、様々な店舗や施設の来場者の客層分析をサポートしてきたという。NECソリューションイノベータは今月2日、同システム「FieldAnalyst」の最新版として、開発キット「FieldAnalyst SDK」のLinux OSおよびAndroid OS対応版の提供を始めた。またその新シリーズとして、屋外向け人物像分析システム「FieldAnalyst for Gate EX」を10月に提供開始するとした。
同社は、更なるサービス向上を目的に、より幅広い来場者の客層分析を求める店舗や施設を支援するため、今回の発表に至ったという。最新の「FieldAnalyst SDK」では、対応OSの追加により、Windowsパソコン以外にPOSレジや券売機、自動販売機をはじめとした組み込み機器、モバイル端末やIoTセンサなどにも、人数や年齢、性別などの来場者の客層を分析するシステムを構築/導入できるようになる。
サーバーおよびカメラのライセンスと、顔装着物推定・笑顔推定・スタッフ検出・グループ属性推定といったオプション群からなる「FieldAnalyst for Gate EX」では、これまで不可能だった傘に隠れた人物の検出を可能に。人がさす傘を検出し、人物として認識することで、雨天時などでもより正確な来場者数をカウントし、屋外における来場者の客層分析を可能にするという。
同社は今後も、画像による人物像分析システムを通じて、様々なサービス向上への取り組みを支援する。そして、人々のより豊かな生活の実現に貢献していく構えだ。