アプリ連携SDN×統合システム運用管理、ネットに安全と効率を

「ネットワークの仮想化」として世界中のITベンダー/ユーザーに認知されている。SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)は、データ通信網の構成や設定などを柔軟かつ動的に変更できる画期的な技術であり、データセンターにおけるネットワーク設計・運用の改善に貢献する。

それをそのまま適用しても十分な効果が得られない。企業向けに、アプリケーションと連携・連動するSDN――ユーザートラフィックの動的制御機能を実装。セキュリティの強化と、ネットワークの運用コストの削減、運用負荷の低減を実現したという。「AMF-SEC」を展開するアライドテレシスと、日立製作所は8月27日、同SDNと「JP1/ITDM2」との連携ソリューションを提供開始した。

日立のJP1/ITDM2は、「機器の管理」「ソフトウェアの配布」「セキュリティ対策」などをオールインワンで提供する資産・配布管理製品。中小~大規模環境に対応でき、操作しやすいインタフェースと豊富な管理機能によって、PC、サーバ、仮想デスクトップやスマートデバイスなど、多彩なIT資産のハードウェア・ソフトウェア・セキュリティ情報などを自動収集して一元管理する。

そして今回、AMF-SECとJP1/ITDM2の連携によって、ユーザーはネットワーク運用の効率化を図れる。JP1/ITDM2管理下にあるIT資産管理情報(MACアドレス情報、端末情報、利用者情報、部署・場所情報等)を基に、ネットワークのアクセス認証情報を設定。これにより、JP1/ITDM2管理下にある情報端末のみ業務ネットワークの利用を可能とし、未許可端末による不正接続から業務ネットワークを守れる。

部署や場所移動が生じた際にはJP1/ITDM2で情報更新を行うだけで、仮想ネットワークの変更ができ、運用効率の向上が図れるという。両社の連携ソリューションはJP1専用Webパートナータブで紹介されている。