手元で熱中症・インフルエンザ警戒度、紫外線指数も計測する」

世界中の賢明な人たちが懸念している、地球温暖化の影響だろう。日本の気候が亜熱帯化している。近年、酷暑が過ぎ去った後にも紫外線の強さが気になる。そして冬の訪れとともに流行するインフルエンザは、冷房を強にする夏にも罹患の知らせが届くようになった。

環境省の熱中症予防情報サイトで暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)を見ながら、スティーヴィー・ワンダーの♪Hotter than July♪を懐かしく思う――。今年8月23日、サンワサプライは、温度・湿度・時刻の表示に加えて、熱中症・インフルエンザの警戒度・紫外線指数も表示できる手持ち用デジタル温湿度計「CHE-TPHU6」を発売した。

警告ブザー設定機能つきの同製品は重さ23gの小型サイズで、測定時点の温度・湿度の数値をデジタル表記で確認でき、その日に測定したデータの最高・最低気温/湿度も表示できる。時刻を設定し、必要に応じて、表示設定をWBGT値や絶対湿度に変更することも可能だという。熱中症は5段階表示、インフルエンザの警戒度は3段階で注意や警戒度合いを示し、一定以上の警戒状態になると警告音で通知する。

カレンダー機能が付いていて、熱中症指数は4月~10月、インフルエンザ指数は11月~3月の期間で自動的に切り替わるという。「CHE-TPHU6」は、ストラップが付いているので持ち運びに便利。LEDライトが搭載されていて、いざという時に懐中電灯として使用することもできる。環境対策製品として、学校や病院、一般オフィス、工場、家庭にも最適なものとなっている。

――それにしても自動切替期間を個人の都合や生活環境、そしてさらなる温暖化に合わせて変えられるように、同製品をパワーアップせねばならぬ日が、いずれ来るのだろうか。「7月より暑い」と歌われていた頃、世界は問題に満ちていたが、今の地球上ではそれらの残滓を抱えたまま、新たな問題が生み出され続けている。