来年、小学校でプログラミング教育が必修化される。教育の情報化の推進方針を受けて、'18年度にプログラミング授業を先行的に実施した市区町村の教育委員会は、前年度の16.1%から52.0%へと急増し、取り立てていうほどのことをしていない割合は56.8%から4.5%に急減している。
小学校プログラミング教育に関する文部科学省のアンケート結果(PDF)にそのような状況が明らかにされていて、今後さらに学校でのプログラミング教育は広がりを見せるだろう。けれども現状、その導入現場では、教員不足や教材不足、学習時間の不足など、様々な課題に直面しているという。ソニー・グローバルエデュケーションは今月22日、ロボット・プログラミング学習キットKOOV®の学校向け教材「KOOVベーシックキット」を発売する。
一昨年来おもに個人ユーザーや、塾、プログラミング教室などへKOOVを販売してきた同社は、上記のような学校におけるプログラミング教育の課題に対応できるよう、今回のベーシック版――アドバンス及びスターターキットから、学校での学習に適したブロックと電子パーツを選別したコンパクトな構成のキットを提供する。
KOOVベーシックキットは、カラフルで表現力豊かなブロックと、本体や駆動系・光表現・音表現・センサーなどデザイン性の高い電子パーツに、かたちをつくるのが楽しくなるその他付属パーツで構成。より多くの児童に学習してもらえるようにした。カメラやレッサーパンダなど、7つの作例もあらかじめ用意されている(アプリ動作環境)。
さらに独自開発した学習コースには、アプリの案内に従って赤外線フォトリフレクタ(センサー)で障害物を検知するパトカーを作成する教材が含まれている。6年生の理科の電気の単元など、既存の授業時間内でプログラミングを学習可能。児童は自ら学習を進められる。そして先生の負担は、最小限に抑えられるという。