一人ひとりの長所をAIが分析し、適性スポーツ種目を提案する

'15年に5.5兆円であったスポーツ市場規模を'25年に15兆円まで拡大する。そのうちIoT(モノのインターネット)活用により創出される市場規模は1.1兆円に達すると試算されている。

「日本再興戦略2016」(内閣府PDF資料)が掲げられた状況下で、子どもの運動能力測定システムを発表。「子どもが早い時期に自分にあったスポーツを知る機会をつくることで、将来アスリートを目指したり、生涯楽しめるスポーツと出会うきっかけを創出する」開発コンセプトに基づき、様々なスポーツイベントへの出展やスポーツショップ等への試験導入を重ね、一般利用者からのフィードバック収集と機能拡張を実施してきたという。

ISIDは同システムを製品化して今月8日、全国の自治体やスポーツ施設、イベント事業者等へ販売を開始する。「DigSports」は、利用者の動きを3次元で検知するセンサーや人工知能(AI)を活用して運動能力を測定し、一人ひとりの長所に応じて、どのスポーツに向いているかを提案する。約5平米で計6項目、新体力テスト4種(反復横跳び、50メートル走、ボール投げ、立ち幅跳び)と垂直跳び、持久走の測定が行える。

大がかりな施設不要で気軽に利用できる。一人ひとりの長所をAIが分析し、オリンピック種目を含む74種類の競技の中からその人に合ったものを提案する。アスリート指導の専門家が考案したスポーツ適性診断メソッドを応用したアルゴリズムを実装することにより、個々の体格や体力に応じて、適性が高いスポーツ種目を推定可能。好きなスポーツが上達するためにはどのような運動をすればよいか、アドバイスも得られるという。

DigSportsは、目の前の大型モニターに自分の動きと骨格の推定画像が重なり合って見えたり、計測記録がリアルタイムで表示されたり――。運動が苦手な子でも、楽しみながらスポーツに目覚めるきっかけをつくることができる。