情報通信
スマホと共に生活する人たちの行動を可視化し、信頼と愛着の向上へ
昨今は生活者のニーズや購買行動が多様化し、「価格」や「機能」だけで商品やサービスを差別化することが難しくなっている。生活者のその行動の動機となった思考や感情を知り、それぞれに適した体験を提供してブランド等への信頼や愛着即ち、顧客ロイヤリティを高めることが重要になっている。
⽣活者の⾏動や感情を把握するために従来、⽇記記述式の調査⼿法などが用いられていた。が、それらは郵送される調査票の受取りや専用アプリをインストールしてからの⼊⼒など、煩雑で、回答者の負担を大きくする傾向があった。そしてそのような状況で十分なサンプル数を確保するためには、調査や集計に時間を要することが多く、効率的な実施が難しい。企業側でも従来手法に課題を感じていたという。
今月6日、LINEは、同社が提供するスマートフォン専用調査プラットフォーム「LINEリサーチ」の新メニューとして、日常の行動や経験を記録できる「行動ログ調査」の提供を開始した。同プラットフォームは国内最大級のアクティブな調査パネル(482万人)を基盤としていて、今回の新メニューはこの基盤のユーザーに「LINEアンケート」を通じて自らの行動や感情を記録させるものだという。
「行動ログ調査」は、手軽かつ生活者の日常に密着した「LINE」アプリの特性を活かした新たなしくみであり、「LINEリサーチ」が保有するアンケートモニターのうち事前にスクリーニングした回答対象者へ、「LINEアンケート」のLINE公式アカウント上に1ステップで回答可能なリッチメニューを配置する。これにより、指定の行動ごとの回答や写真投稿をスムーズに行える。
チャットやSNS写真投稿などを日常的にしているユーザーにとってより手軽にストレスなく回答できる。インターフェースの実現によって、ユーザーのアクションごとに答えが得られ、よりリアルな実態に近い調査データの取得が可能になるという。