"にこたま"のスマホ教室にて、豪雨災害をVRで疑似体験する

昨年7月、前線や台風第7号の影響により、日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった。豪雨による被害は甚大で、以来、日本各地では水害などへの一層の警戒が一人ひとりに求められている。

平成30年7月豪雨の被害状況については同年度の消防白書で、またその降水量等については気象庁Webサイトで確認できる。今日、このような水害には、防波堤のように直接災害による被害を抑える構造物を用いたハード対策と、災害の予兆及び発生時に自治体等が情報を速やかに発信し、市民がそれを受信収集するなどして被害を軽減するソフト対策とが、ともに大変重要だという。

理経は、豪雨災害を疑似体験可能なVR(仮想現実)コンテンツを制作し、これをMXモバイリングに提供した。MXモバイリングは東京都内のドコモショップ2店舗(二子玉川店および玉川高島屋S・C店)にて、同コンテンツを使ったスマホ教室を8月2日から開催する。教室では、オリエンテーションの後、豪雨に伴う河川氾濫の危険をVRで体験し、リビングでくつろいでいる擬似的状況での緊急速報「エリアメール」受信も体験してもらう。

エリアメールの重要性と、早期避難の必要性を知ってもらうスマホにて、災害用キットアプリのダウンロードと使い方の操作説明、情報収集手段(自治体提供の防災アプリなど)としての有効性、省電力モード、災害時の充電方法、防災グッズの活用などをレッスンする。世田谷区のセレブタウン、通称"にこたま"でスマホ活用法を学ぶ体験会を無料で実施する。

MXモバイリングは今回の企画について、実際の豪雨体験をもとにしたVRコンテンツによる「災害時のリスク」体験から意識向上を図る、市民一人ひとりが「命を守る行動」をとるための情報収集などをおこなう、上記被害を軽減する「ソフト対策」の一助になることが期待されるという。