データ分析ツールと人の連係によってデータ駆動型の経営を加速する

「データ駆動型の社会を築く」という。日本の産業界ではいま人工知能(AI)の活用が進んでいて、データ分析においてもAIが人を支援するしくみづくりが急がれている。世界をリードするGAFAを手本として――。

あらゆる業務シーンにおいて、データ分析にもとづいた合理的な意思決定や業務の改革を行うデータドリブン経営に期待が集まっている。が、データサイエンティストのあいだで業界標準となっているJupyter NotebookPythonは、データ保護機能やユーザ管理機能が十分ではなく、誤った操作によりデータ喪失する可能性がある。分析の専門家向けUIであるため、一般ユーザが操作するのは難しい。

分析結果を生かすには、それを業務フローに組み入れるシステム化作業が要る。Jupyterだけでは分析結果の現場展開スピードに限界がある。データ分析にもとづいた意思決定を行う経営層や部門責任者などへの迅速な情報展開と共有では、関係する誰もが理解しやすいように、分析結果をグラフやスプレッドシートなどに変換せねばならない。

加工を行うデータサイエンティストは、作業工数が増えることになるし、分析結果を現場に展開していくスピードを上げられないという。オープンストリームは22日、データ解析機能を同社の業務UIプラットフォームと連携できる「Biz/Browser for Data Science(Biz4DS)」の提供を開始した。

Biz4DSは、Jupyter Notebook/Pythonとの接続を可能にする。これにより、高度なデータ分析や機械学習などの結果がBiz/Browser上で一般の業務ユーザも簡単に利用できるようになる。UIプラットフォームの高い開発生産性とも相まって、データサイエンティストの成果物を短期間に業務現場で活用できるようになり、データサイエンティストと業務ユーザ双方の生産性向上が見込めるという。