基幹システムをDX、安全に素早く安くネットサービスにつなげる

専門分野や業種を超えて、IT(情報技術)をベースに様々な仕組みやサービスを融合させる。それをX-Tech(クロステック)と呼ぶ昨今、各種産業、医療・介護、ヘルスケアから行政に至るまで、これまで以上にインターネットサービスの利用が拡大している。

オープン・イノベーション推進(本部:NICT)の観点において、金融庁からよりセキュアなオープンAPIの導入に努めることが求められている。金融機関では、基幹システムを短期間に社内外のシステムとシームレスに連携させることが重要となっている。が、既存の基幹システムでは、限定的な連携用インターフェースの用途転換が難しいとか、新規サービスの開発コスト・期間が大でタイムリーな市場投入を阻んでいるなど、課題があったという。

OKIは、企業内の既存基幹システムを安全・短期間かつ低コストでインターネット向けサービスに活用可能な「SDBC for オープンAPI」を6月26日に販売開始した。同APIは、既に提供しているSDBCを中核に置き、オープンAPIを活用することにより、シームレスなサービス連携や、業界標準のOAuth2.0、FAPIに準拠した認証サービスを提供する。

店舗デジタル変革ソリューション「Enterprise DX」のうちの「サービス変革ソリューション」だという。同社は上記課題に着目し、既存の基幹システムをベースにネット系新サービスの開発ができるようにした。「SDBC for オープンAPI」は、中継技術を応用した新しい電文変換機能を搭載していて、従来システム間で取り交わされる通信電文をリアルタイムにバイナリレベルで解析し、汎用的でオープンな通信電文に変換することを可能とする。

既存基幹システムまわりの課題を解消し、新サービスの早期市場投入を可能とする。業界横断サービスの提供や、事業者相互による社会サービスのワンストップ窓口実現にも役立つという。