クラウド×IoTで大切なヒトやモノの現在位置、移動経路を見える化

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」による生産性やエネルギー消費の最適化など、産業および社会インフラ分野での変革が進んでいる。今日それは「スマート○○」といったしくみとともに、家庭や地域の生活の中にも浸透しつつある。

6月21日、IoTとクラウドを融合させたビジネス向けサービスを展開するKDDIは、大切なヒトやモノの現在位置や移動経路を見える化することを目的とした、IoTクラウドサービス「KDDI IoTクラウド ~Pocket GPS~」を来月29日より提供すると発表した。新サービスは、ヒト観点の見守りだけではなく、モノ観点でのトラッキングが可能なSORACOM Air for セルラー plan-KM1 (LPWA)に対応した位置情報サービスだという。

LTE-Mに対応していて、低コスト、低消費電力化を実現し、全国のLTE-Mエリア内で利用可能である。「ヒトの見守り」では子どもや高齢者のみならず、遊園地での迷子検索、外国人観光客の動線把握、山岳遭難救助などに使えて、「モノの見守り」では、移動車両や物体の位置情報が管理できるため、貴重品の盗難・ロストバゲージ対策や管理物の位置管理などのトラッキング (追跡管理) により、探索時間の効率化につなげられる。

Pocket GPS端末は電源ボタンと通知ボタンだけのシンプル設計。SOSボタンの緊急通知や電池残量低下通知にも対応していて、1回のフル充電で約7日間連続使用 (10分間隔12時間測位時) できる。同端末の現在地情報や移動経路履歴をスマホアプリに表示可能で、あらかじめ設定したエリアの入出時にプッシュ通知するジオフェンス機能を備えている。

端末情報の閲覧・設定が可能な管理コンソールにて、法人顧客は利用中のPocket GPS端末を一元管理できる。外部システムとのウェブAPI連携によって、位置データを利活用することも可能だという。