DevSecOpsに対応し、アプリ開発のコストと時間を半減させる

DevOpsはIT(情報技術)サービスにおける開発と運用を一体化かつ協調させ、ソフトウェア開発を迅速かつ頻繁に行う手法であり、ここに情報セキュリティプロセスを融合させたしくみ「DevSecOps」が、近ごろ新たなトレンドとして注目されている。

デジタル変革が進むなか、様々な業態とITを組み合わせたビジネスモデルが次々生まれ、市場競争は激化――。提供するITサービスに「顧客フィードバックの迅速な反映」や「環境変化への即座の対応」が求められている。企業は、サイバー攻撃などのリスクを念頭に、開発工程のより早い段階でセキュリティ対策に着手し、全工程で繰り返しセキュリティ対策を施す「セキュリティ・バイ・デザイン」に基づいたITサービス開発が要求されているという。

TISは今月22日、アプリ開発の効率とスピードの向上をセキュアに実現するDevSecOpsに対応した「エンタープライズ向けコンテナサービス」の提供を発表した。今回のしくみは、少ないコンピュータ資源で仮想化IT基盤を成すコンテナ技術を活用した、アプリケーションプラットフォームをプライベート環境で利用できる、企業向けの月額課金型サービスだ。

「高いセキュリティ」、「高い可搬性」、「簡単でスピーディなプラットフォームの用意」、「マネージドサービスによる負担軽減」といった特長を備えている。同サービスを利用すれば、専門知識なしにアプリケーションをセキュリティの脅威から守れる。さらに従来のウォーターフォール型のアプリケーション開発と比較して、開発にかかるコストと時間を最大50%に抑えられるという。

同社は政府が提唱する「Society5.0」の実現に向けて、セキュリティ・バイ・デザインをスピーディに具現化するクラウド&セキュリティサービスプラットフォームの主要メニューとして、大規模システムを保有する企業を中心に、同サービスを提供していく。