エッジAIにより誰でも簡単リアルタイムに多彩な映像クリエイト

近ごろ教育機関や企業など、様々な組織および現場において、映像を用いたコミュニケーションの重要性が増すに従い、高品質な映像コンテンツを簡単に制作し、迅速に配信する需要が増加しているという。

ソニーは、独自のAI(人工知能)を活用した映像解析技術によって、リアルタイムにクリエイティブな映像コンテンツ制作を実現する――映像制作支援ユニットEdge Analytics Applianceの本体「REA-C1000」を6月10日に発売する。同アプライアンスは、動体や顔の検知、色や形状の認識など、複数の技術を機械学習させたAIエンジンを搭載している。

接続したカメラの映像を自動的に解析しGPU上で処理を行うことで、映像内の特定の被写体の抜き出しや、それを他の映像と組み合わせてリアルタイムに表示することが可能となる。こうした映像制作に、専門知識や特別な機材を必要としないため、教育現場や企業など多彩な世界で、よりクリエイティブで魅力的な映像コンテンツを効率的に制作できるという。

AIエンジンには長年にわたるカメラ開発で培われた画質パラメーターやPTZ(パン・チルト・ズーム)駆動に関するノウハウが活かされていて、同社の旋回型リモートカメラシステムやXDCAM™カムコーダーと組み合わせることで、より高度な機器連携を実現する。高精細画像4K/HDの入出力に対応していて、将来の4K制作への移行にも対応する。

各種アプリケーションのライセンス(別売)を本体にインストールすることで、板書抽出や自動追尾、クロマキーレスCGオーバーレイ('19年秋頃予定)などの多様な機能を利用環境やニーズに応じて選択し、使用できるという。同アプライアンスを通じて、ソニーは、多彩な用途で、より簡単に魅力的なコンテンツ制作の実現を支援し、ビジュアルコミュニケーションの効果を最大限に高めるソリューションを幅広く提案していく構えだ。