AI×ロボティクス、文字認識ソリューションをグローバル展開

労働力不足が社会的課題となっている。日本では昨今、企業・団体にてバックオフィス等の定型業務を自動化するRPA(ロボティックプロセスオートメーション)の導入が急拡大している。

PCでの定型作業の自動化が進む一方で、各種伝票や帳票類、各種申請書などの紙を扱う業務は自動化が進まず、課題となっている。そのような紙ベースの業務は海外においても多く残っていて、データ入力などを人手に頼っている状況であり、今後、業務効率化や自動化に向けてOCR(光学的文字認識)の需要が高まるだろうという。

NTT-ATアライズイノベーションは、人工知能(AI)組込型OCRを活用したAI×ロボティクスソリューションのグローバル展開で連携する。AI×ロボティクスを重点分野の一つと位置付けていて、デジタルトランスフォーメーションの実現に向けた多彩な商材およびサービスを提供しているNTT-ATは、今回の連携に伴い、アライズイノベーションの「AIRead®」の提供を5月10日から正式に開始する。

「FAXや書類等の文字をAIで文字認識しデータ化」、「手書き文字、活字の読み取りに対応」、「読み取り項目の位置ずれや複数フォーマットの書類の読み取りが可能」といった特徴を備えたAIReadは、日々の業務で発生する各種書類の文字の認識にディープラーニング(深層学習)をはじめとする機械学習技術を取り入れていて、誤判定した文字をAIが学習することで、文字認識精度が向上する。

非定型の書類でも書式を学習しデータ化することもできるため、様々な利用シーンで業務効率化や労働生産性の向上を実現する。AI-OCRを活用した紙帳票類等の事前のデジタル化と事後の読み取りや入力作業の自動化が、上記課題の有効な解決手段の一つになるという。NTT-ATは、既存の商材と組み合わせたAI×ロボティクスソリューションのグローバル展開を強化していく構えだ。