IoT×AI、計器をスマホで撮れば台帳記入のしくみがパワーアップ

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」と人工知能(AI)技術の融合。それは今もっともホットなトレンドであり、さまざまな産業、社会インフラ、医療・ヘルスケア、人々の生活分野においても「IoT×AI」の技術および仕組みの活用が進展している。

工場などの稼働・管理に欠かせない点検業務においては、各種計器の値を目視で読み取り、手書きで紙台帳に記録し、それを表計算ソフトなどによる台帳に転記して管理する方法がまだ一般的であり、こうした煩雑な業務の負担が大きい。点検業務の効率化を実現するサービスも多数登場しているものの、それらの多くは、導入のために設備投資や工場の一時停止が求められるという。

今月8日、GMOクラウドは、メーターをスマートフォンで撮影するだけで、AIが画像を認識して値を読み取り、自動で台帳記入まで行う――異常値を検出した際に管理者らへ自動通知し、業務の一時中断や連絡事項の伝え漏れリスクを防げ、導入時の上記課題も解決した「hakaru.ai byGMO」について、4つの機能追加によるバージョンアップの実施や、無料期間を設けた新たなプランを設定し、これを本日より提供開始した。

hakaru.aiでは、専用スマホアプリを用意していて、メーターの撮影・画像読み取りを同アプリで行う。今年1月の製品版提供以来、このサービスを利用中の生産・製造工場やビルメンテナンス会社などから、アプリの使い勝手を中心に要望が寄せられていたため、今回の機能追加、サービスのバージョンアップに至ったのだという。そしてバージョンアップにより、hakaru.aiは、より多くのユーザーが利便性を実感できるサービスになったという。

今回のバージョンアップには、「iOS版スマホアプリの提供開始」「点検数値の音声読み上げ機能を追加」「電波の届かない環境でのオフラインモードの追加」「読み取り対応メーターの追加」が含まれている。