レベル4車両向けに足回りをインテリジェント化

人や物への衝突を回避する自動ブレーキ、あるいは車間距離を保ったり、緊急時等にステアリングを自動制御したりする安全のしくみは既に実用化されていて、多くの新型車両に搭載されつつある。今日、一層安全かつ安心なシステムによる運転自動化の研究開発が、先進諸国で加速している。

日本では「官民 ITS 構想・ロードマップ 2018」(官邸PDF資料)にて、今年末より自家用車の自動パイロット(レベル3)市場化や'20年大型トラックの隊列走行技術の実現などが示されている。'21年以降、システムが車両を完全制御するレベル4(完全自動運転)の実証も本格化するだろうことがわかる。今月8日、住友ゴム工業は、群馬大学CRANTSと、レベル4に対応したタイヤ周辺サービスの共同研究を開始する。

CRANTSは、次世代モビリティシステムの社会実装研究と開発、高度人材育成を目的として設立された、'16年から群馬県桐生市内で自動運転自動車の公道実証実験を開始している。一方、住友ゴムは、自動車産業を取り巻く環境が大きく変化するなか、「さらに高い安全性能」「さらに高い環境性能」を実現するための『Smart Tyre Concept』を掲げている。

両者による今回の共同研究は、センサーを使用して走行時のタイヤ空気圧・温度を監視することで、パンクなどのトラブル発生時のメンテナンスに対応するもの――。タイヤに関する異常を感知した際に、行動判断に必要な情報をCRANTSに設置された自動運転管制所に提供することで、完全自動運転が実現されたレベル4の時代でも、安全な運行ができるようなタイヤサービスの構築を目指すという。

研究の成果を、レベル4に求められるインテリジェントタイヤの開発や、デジタル技術を活用したタイヤサービスの実装にフィードバックする。住友ゴムは、次世代モビリティに適応した安全で事故のない社会づくりに貢献していく構えだ。