感情分析アルゴリズムによる健康経営サービスはじまる

経済産業省によると、それは従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待される。

それ、即ち健康経営®(健康経営研究会登録商標)は、日本再興戦略、未来投資戦略に位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つだという。今月8日、みずほ情報総研村田製作所、イスラエルのスタートアップ企業The Elegant Monkeys(TEM)は、感情分析アルゴリズムを活用したソリューション開発における業務協力覚書の締結を発表した。

3社は、社員の健康管理や健康経営の取り組みに貢献する「感情・ストレス分析サービス」の提供に向けて協業――。村田製作所とTEMが開発した、ストレスなどを含む感情的な負荷をモニタリングするクラウド型AIソリューション「KENKO Technology」を用いて、みずほ情報総研が、労働環境や従業員満足度を改善するためのコンサルティングサービスを展開する。

同ソリューションは、IoT製品などに組み込まれるさまざまな種類の生体情報センサが一体となったしくみであり、ウェアラブル機器を通じて収集される生体情報を、独自の感情分析エンジン「KENKO AI Algorithm」で客観的な感情測定値に変換する。この定量化された感情データを活用してコンサルティングを行うことにより、企業活動および個人の生産性、健康福祉の改善につなげるという。

イスラエル経済産業省と駐日イスラエル大使館の支援により実現した。今回の協業において、3社は企業での実証実験を進め、「健康経営」や「働き方改革」の取り組みを支援するサービスの事業化を日本市場で目指す。と同時に、両国のビジネスパートナーシップおよび発展に貢献していく構えだ。