顧客情報統合DB×BI、営業生産性20%アップへ

「情報を制するものがビジネスを制する」。データ駆動型の社会を標榜する日本においても、様々な組織でデジタル技術による変革が進む昨今、その構図はますます拡大し強化されている。なかでもビジネスの最前線に立つ営業部隊は、情報活用の如何によって、そのすべてが決する。

正確で常に新しい3C(自社、顧客、競合)および4P(製品、価格、市場、販売促進)情報を知らずして、営業活動がうまく運ぶはずもない。そこで今月24日、富士ゼロックスは、ウイングアーク1stのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールで構築した顧客情報統合DB(データベース)を活用し、営業活動の生産性向上を図る「営業情報資産活用ソリューション」の提供を開始する。

同ソリューションは、デジタル複合機やスマートフォンで読み込んだ名刺情報を「SkyDesk Cards R」に取り込み、SFA(セールスフォース自動化)ないし基幹システムに蓄積。と同時にその他の顧客および商談情報、販売状況、契約内容、商品や機器の保守運用実績、調査会社による分析など社内外のデータを独自の活用基盤に集約し統合する。

そして集計・分析プラットフォーム「Dr.Sum」「Dr.Sum Connect 」、ノンプログラミングでデータを可視化する「MotionBoard」に加え、AI(人工知能)、RPA(プロセス自動化ソフトウェアロボ)を活用することで、データおよびレポート形式の標準化と共通化を加速する。顧客情報を企業ごと、あるいはグループ企業すべてを対象にして提供できる。

営業やエンジニア、スタッフが多様なDBにアクセスして報告書や提案書を作成する――時間を顧客との面談など、業績アップにつながる活動に振り向けられるという。今回のしくみを導入済みの富士ゼロックスは、自社の営業生産性20%向上を目指しつつ、その経験やノウハウを活かし、顧客の課題解決を支援していく構えだ。