デジタル経済の拡大などにより顧客ニーズが多様化し、ビジネス環境が急変することもある。昨今、日本ではデータ駆動型の社会や産業のしくみが標榜されていて、その実現に向けて、企業は自社のIT(情報技術)システムの刷新を急いでいる。
マーケット、競合他社、自社の製品・サービスへの洞察と、変化に対する意思決定の速さと正確さ、そしてその実行力がビジネスと組織の命運を左右する。今月12日、あらゆる業界に特化したクラウド型業務ソフトウェアを展開するインフォアは、クラウドベースのBI(ビジネスインテリジェンス)プラットフォーム「Birst」を日本国内で提供開始した。
「ネットワークBI」、「オートデータリファインメント」、「スマートアナリティクス」、「セマンティックレイヤー」、「マルチテナントクラウドアーキテクチャ」といった特徴を備えたBirstは、組織内の様々な部門で管理される分析データモデルを連携させ、データの重複管理を必要とせずに企業全体にまたがる分析を可能にする。クラウド上の統合されたデータから得られるインサイトや相関関係、予測分析を、使い易いユーザーインターフェイスで実現する。
パブリック/プライベートクラウド、オンプレミスなど多彩なデータソース環境に対応し、ETL(データの抽出、変換、ロード)および分析データスキーマ設計、データの正確性の担保とセキュリティレベル管理、可視化・レポート設計などをシームレスに統合し、意思決定に要する機能を一括提供する。各部門の担当者にも使い易いセルフサービス分析、大企業のガバナンス要件等を満たす中央管理型エンタープライズ分析にも対応する。
多様な規模・業種の企業ニーズに応え、顧客ビジネス全体の可視化やスマートな意思決定を支援するという。Birstは製品単体あるいは業界特化型クラウドERP「Infor CloudSuite」のオプション機能として提供される。