24時間、安全安心と美味にこだわったモノの注文にAI・ロボが対応

IT(情報技術)の浸透が人々の暮らしをより豊かな方向へ導いていく。社会及び産業のしくみも含めた変革、デジタルトランスフォーメーション(DX)は、生産年齢人口の低下などさまざまな課題を抱えているこの国でこそ今、推し進めていくべきだ。

そこで労働生産性の向上などの社会課題解決に積極的に取り組んでいて、顧客とともにDXを実現する「DX Enabler™」たることをめざすNTT Comと、会員サポートセンター業務の生産性アップに向けた変革を進めてきたオイシックス・ラ・大地は、4月15日、NTT Comの「コンタクトセンターDXソリューション」(昨年12月リリース)を用いた実証実験を開始する。

日本で初めての有機農産物宅配サービス「大地を守る会」の注文受付窓口において、対話型AIエンジンとRPA(プロセス自動化ソフトウェアロボット)を組み合わせた同ソリューションを活用。これにより会員サポートセンターの24時間注文受付を実現する。共働き世代などのニーズに対応するとともに、複雑な操作が不要な音声応対で、高齢者にも優しい注文受付サービスを提供するという。

会員サポートセンターの応対から事務処理までのプロセス全体を自動化することで、注文受付業務の生産性を大幅に向上させる。実験期間は3ヶ月。24時間受付(メンテナンス時間あり)のほか、平日の9時~17時にはオペレーターによる通常窓口を選択可能とする。しくみのAI+RPAパートでは、ヒアリング、復唱、在庫確認・確保、注文確定、アンケート実施、応対内容記録といった注文受付業務が遂行される。

AI応対への顧客満足度や注文完了状況を分析・改善し、よりよい応対品質を具現化するとともに、生産性の向上に取り組む。アンケート結果をテキストマイニング等で分析して商品・サービス改善に活かすこともする。多様なニーズに応えるサービスの拡大を、今後も両社で進めていくという。