事例!クラウド型業務ソフトウェア群がスマートファクトリを推進

IoTやAIなど、先進的IT(情報技術)の活用を軸にものづくりの効率化や品質の向上、生産性アップを図る。第4次産業革命またはインダストリ4.0という新たなイニシアティブ、そしてスマートファクトリの実現が競われている。

3月27日、あらゆる業界に特化したクラウド型業務ソフトウェアを展開するインフォアは、同社のクラウドソリューションが、印刷・包装事業をグローバル展開する中国Leo Paper Group(LPG)に導入決定されたことを発表した。多様な紙製品を製造するLPG社は、本やゲーム、袋、景品・贈答・商品パッケージなどを手掛けていて、これを機にインダストリ4.0とスマートファクトリへの転換を始めるという。

今回の導入決定に関する式典が、中国鶴山市にあるLPGの工場で、地元メディアへの工場見学と同時に行われた。ソリューションの導入は同工場から始まり30か月で完了。本稼働後は、英国と米国の拠点でも同ソリューションを展開予定である。LPGは製造業向けSaaS型ERP「Infor CloudSuite Industrial(CSI)」と共に、クラウド上でビジネスプロセスとAIを統合する「Infor OS」プラットフォームを導入している。

売上目標の改善を支援する「Configure Price Quote」も採用し、急拡大するグローバルのビジネススピードに対応できない自社開発システムを、迅速なWebアプリケーションの開発・実装を実現する「Mongoose」に移行している。すべての実装が完了すれば、グローバルで約1,200人の同時エンドユーザー数になる見込だという。

LPGは、エンドツーエンドな製造業向けクラウドERP「Infor CSI」の予測分析機能やコラボレーション機能、AI、その他ツールを活用して、ビジネスの有効性や効率性、生産性を高めるための事業運営合理化を進める構えだ。