医療健康プラットフォームにブロックチェーン技術を適用

実用型電子トークンにより様々な社会問題を解決し、一人ひとりの生活者に新しい医療関連サービスを提供する。他方、マレーシア政府主導のイスカンダル開発地区で同政府、現地大学及び有力企業と多彩なコラボレーションを進め、そこをブロックチェーン開発特区にすることを目指すという。

今月11日、日本最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴは、同社のグループ会社でブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用する戦略開発センターのOBC(本社:マレーシア)が、医療健康サービス事業を手がけるLIFEX(本社:シンガポール)が同日に一部医療・研究機関等への試験提供を開始した「LIFEX BC Network」ベータ版の開発で協力したことを公表した。

LIFEX BC Networkは、「全ての人に健康を」届けることを目指し、利用者の健康データを格納する分散暗号化データストレージと、これに対するアクセス権限を制御するためのアクセスキーを最新のブロックチェーン技術で実現した"医療健康プラットフォーム"――。利用者の健康データを医療組織や研究レポートとマッチングし、将来治療を要するであろう利用者に、最適な医療を推薦できる機能が標準装備されているという。

OBCは、そのプラットフォームにおけるブロックチェーン技術を活用した分散暗号化データストレージの開発を担当。それは秘密分散ストレージと呼ばれる技術を用いて、そこにブロックチェーン技術を組み合わせることで、健康データの秘匿化を図り、データ格納後の改ざんや漏えい等を防ぐ、堅牢かつ信頼性の高いシステムを構築するものだという。

ブロックチェーン活用システムの開発実績を有し、同国で指折りの工科大学UTM出身若手エンジニアを50名超育成している。OBCはこれらのリソースにて医療健康プラットフォームにおける分散型台帳テクノロジ開発に寄与したとのことだ。