東名高速豊橋PAの駐車枠を予約する、大型車両向けサービスを実証

いくつもの都市を結ぶ深夜の高速道路では、数珠つなぎになった大型貨物車両群と併走することになる。ときにはそれが二列縦隊になっていて、行く手を塞がれた乗用車のドライバーは、昨今のネットショッピング等による膨大な物流量に呆れたり、腹立たしさを覚えたり――

休憩しようとサービスエリアやパーキングエリアへ向かえば、その入り口付近からすでに大型貨物車が溢れているうえに、乗用車を駐める複数の枠を占拠したそれらにまたしても行く手を阻まれる。なかでも、乗用車なら右往左往しつつも辛うじて駐車スペースを見つけられるが、観光バスなどはそもそもそんなSA・PAに入ることさえできないだろう。事情は「2020年訪日客4000万人」をめざす政策の阻害要因でもある。

そのような問題を抱えた日本の大動脈、東名高速道路にて、物流事業者向け駐車場予約システム社会実験をNEXCO中日本が4月12日(金)より実施する。そしてタイムズ24は、豊橋PAで行われる同実験において、独自のASPサービスを活用したトラック専用予約システムの提供と運営支援を行う。

ストレスがなく快適なクルマ社会の実現に向け、様々な形態の駐車場を提案し、無人の時間貸駐車場を全国で約17,000件運営している。ほかに観光エリア周辺でバス駐車場も展開。特に、観光客の増加に伴い大型観光バスの駐停車場所の整備が求められる中、専用駐車場を運営するだけでなく、その予約システムも提供することにより、安心して駐車場を利用してもらえるようにしているという。

同社は今般の社会実験において、ユーザーニーズ把握のため、当面駐車料金を請求せず、有料化については準備が整ったときに改めて通知するという。特大6台、大型15台分の駐車枠を対象に、これまでに蓄積した駐車場予約サービスのノウハウを活かしたトラック専用の予約システムを提供する。そうして、上記課題の解消に貢献していく構えだ。