第4次産業革命を推進する、AIコンソーシアム誕生!

「ソサエティ5.0」「データ駆動型社会」をめざす。日本の「未来投資戦略2018」では、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなどによる第4次産業革命を意識した各種施策が謳われている。

未来図の詳細を官邸WebサイトのPDFで確認できる。今月3日、パワートレイン部品製造のグローバルリーダー、武蔵精密工業は、イスラエルの技術イノベーターであるRan Poliakine氏、SixEye Interactive社とともに「Musashi AI コンソーシアム」の設立を発表した。

ホンダ系列のムサシとPoliakine氏は今年1月に、同氏が率いるイノベーションセンターとのパートナーシップ提携を公表していて、インダストリー4.0、即ち第4次産業革命について、'20年までに4兆ドル規模の市場機会を生み出すとKPMGが予想しているという。今回その市場機会を活かし、数年後ではなく、数か月後にインダストリー4.0を現実のものとする。

AI、ソフトウェア・ハードウェアエンジニアリング、数学、物理学など各分野の最高頭脳が結集し、グローバルビジョンの実現を推進する。新しい共同事業体は、第3回AI・人工知能EXPOにて、スマートファクトリへの転換を可能にするAIを活用した2種のプロトタイプを披露する。その一つは「自動検査システム(AIS)」であり、AIと最先端の光学を活用したこのシステムは、品質管理担当の追跡および配置転換を可能にする。

もう一つの「完全自動運転フォークリフト (FAF)」は、従来人の制御を要した機能を、比類なき効率性と、ケガ防止を目的にした安全基準で実行するという。コンソーシアムの首脳陣は、製造業での生産性の向上、ゴミの削減、未来に向けた新たなビジネスモデルの創造に加え、工場における従業員の作業内容、連携の仕方、および顧客サービスの提供方法も、AIと自動化ソリューションが変革すると考えている。