どこでも安全・便利なモバイルアクセス、働き方改革を加速する
人手不足、生産年齢人口の減少といった社会的課題を背景に、政府が旗を振る「働き方改革」はさまざまな業種に浸透しつつある。オフィスを含む多彩な現場では、ただワークライフバランスのためだけでなく、より機動的かつ効率的に業務をこなすためにも、モバイル機器が活用されている。
今月1日、富士ゼロックスは、顧客社内のセキュアな閉域網を実現する「スマートサイバーセキュリティ」への安全モバイルアクセスを可能とする――リモートワークや在宅勤務などの展開を支援するオプションサービス「MobileSIM」の提供を開始した。同オプションを搭載したモバイル機器やPC等からは、インターネットを経由せず、社内ネットワークに安全かつ安定した接続ができるという。
イントラネットの構築が困難な建設現場、多くの店舗や拠点で機密性の高いデータを扱う小売・サービス業、IoT由来のビッグデータを活かす製造業などにおいても、高度化・複雑化するセキュリティ要件に対応する。同オプションは、富士ゼロックスおよび各販売会社/県別特約店がMVNO(仮想移動体通信事業者)となって提供する。
これまでのAWS、Azureへのセキュアアクセスをモバイル機器経由でも実現する。Mobile SIMの導入により、顧客はモバイルワークを標準化できるうえに、社内ネットワーク接続時のセキュリティ懸念が解消されるという。同社はセキュアネットワークアウトソーシングサービス「beat」を'02年から提供していて、スマートサイバーセキュリティにおいても、変化し続ける顧客のセキュリティに対する課題やニーズを分析――。
今後も「スマートワークイノベーション」のもと、日々進化するマルウェア攻撃から情報資産を守るセキュリティサービスを強化。それとともに、ビジネスをグローバル展開する顧客向けに、'19年夏までにスマートサイバーセキュリティを海外市場でも提供開始する構えだ。