「会議は踊る」。19世紀初めに欧州秩序の再建を目的としてウィーンで開かれた、国際会議にて、各国代表が舞踏会に興じている様をいった。フランス代表のせりふは「されど会議は進まず」と続き、21世紀の企業人にも箴言となっている。
日夜会議を重ねることによって再生した。とある企業の話は書籍化され美談となった。昭和の時代から平成を越えて、令和の時代になろうとしている。今でも日本企業は「会議が多い」ところだとされている。踊らずとも目的不明瞭、発言者固定、結論無しのそれは論外だし、決定事項の共有と実行なくして有意義なものとはならない、会議は、メモすべき情報とライブ音源の多いところでもある。
政府主導で「働き方改革」をめざす。日本では近年、業務を効率化するツールのニーズが高まっていて、日本企業で特に多いとされる「会議」の効率化に着目したという。NTT Comは1日、自然言語解析技術を活用したAIサービス「COTOHA®」シリーズの新サービスとして、AIが自動で文字起こしや翻訳を行う議事メモ作成サポートサービス「COTOHA® Meeting Assist」の提供をクラウドで開始する。
会議の内容をリアルタイムでテキスト化し、議事メモに必要な情報を自動で作成して業務効率化に貢献する。今回のクラウドサービスは、「COTOHA® API」をはじめとするAI関連技術を活用――。自動的に抽出したタスクや重要な発言を簡単な操作で議事に転記できるため、「明日までに見積書を作る」みたいなToDoや決定事項の抜け漏れを防ぎやすく、業務の進捗管理にも役立てられる。
専用機器不要、専有型クラウドでセキュアにデータ管理といった特長も備えている。会議・打ち合わせの議事や会話のメモ管理以外の機能もあり、ビジネスシーンで総合的に利用可能だという。同社の新サービスは4月3日~5日、「第3回AI・人工知能EXPO」にて披露される。