デジタル転換により蓄積したデータを安全かつ容易に活用する

情報技術(IT)の浸透が社会のしくみや人々の暮らしをより良い方向にかえていく。デジタルトランスフォーメーション(DX)時代の到来により、企業では多様なデータを収集・分析して事業企画、マーケティング、業務改善などに活かす取り組みが加速している。

そのような状況下で、データサイエンティストに限らず、社内の誰もが所望データを利用できる"データの民主化"が求められている。この民主化を実現する際にはデータ整備とともに、データそのものの信頼性や機密性を確保する必要がある。が、実際にはデータを活用していく上で、データの品質が悪く利用できない、欲しいデータが探せない、データの発生時からの変遷が不明、データの整理や管理が大変といった問題が発生しているという。

日立ソリューションズは、企業がDXを推進していく中で蓄積してきた多様なデータの信頼性を確保し、データを簡単に利活用できる「データガバナンスソリューション」を4月1日より販売する。同ソリューションでは、モノのインターネット(IoT)やログなど、非構造データを含む多様なデータの品質、アクセス権、利用履歴などを適切に統合管理する環境を提供する。

自動作成されるデータカタログによって社内のデータをWebブラウザやAPI経由で簡単に参照・検索し、その品質を確認できる。しくみには米Talend製Talend Data Catalogを活用。使い慣れた言葉でデータ検索可能なビジネス用語辞書、データリネージ機能によるデータの発生時からの変遷や所在・形式情報、プロファイリングした情報などが管理でき、データの信頼性や品質を提示する。データの機密性が向上する。

製造業や社会インフラ事業など、多彩な業種でデータの適切な管理および利活用の促進が見込めるという。日立ソリューションズは、AI/BIツールによるビッグデータ分析、匿名化した個人情報の活用も支援していく考えだ。