快適な室内環境で健康管理を促すスマートホームの実現へ

NTTドコモ(ドコモ)は、IoT機器やセンサーなどを実装したIoTスマートホームを用いて 実証実験を行い、快適な室内環境の自動調節と健康管理をする家の実現を目指す「未来の家プロジェクト」において、第3期の生活モニタリング実証実験を横浜市内で開始した。

実証実験では、IoTスマートホームに1週間居住する被験者の食事、運動、睡眠などの生活データを収集し、解析結果を被験者にフィードバックして、居住前後の健康に対する意識変化や行動変容について評価と検証を行う。第3期の実証実験から新たに、ドア開閉センサーや、人感センサーなど約20種類のセンサー機器から収集する情報を基に、居住者にとって快適な機器制御を自動で行う「ホームオートメーション機能」を実装し、実用性や精度を検証する。

このホームオートメーション機能は、第1期と2期の実験で得られた生活行動推定に関する知見を基に設定したアルゴリズムに沿ってIoT機器を自動制御し、居住者にとって適切な生活環境の自動構築を目指すもの。例えば、居住者が目覚めると自動でブラインドを開け、健康的で快適な目覚めをサポートするほか、居住者が帰宅するとエアコンや照明などのIoT家電を自動でつけ、快適な室内環境の調整を行う。

また、今回からIoTスマートホームを一般の人にも広く体験してもらうために、実験に参加する被験者を公募する。

未来の家プロジェクトは「住むことで生IoTスマートホームで、第3期生活モニタリング実証実験を開始
株式会社NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_190325_00.pdf
活、暮らしをサポートする家」をコンセプトとし、IoT技術を活用して、家が居住者に働きかけることで、居住者の健康的で快適な生活を促進し、単身世帯増加、医療費増大、少子高齢化などの社会課題への対応を目指すプロジェクト。I・TOP横浜の取り組みとして2017年6月に横浜市、NTTドコモ、and factoryの3者で開始したが、今期より合計15者の大きな取り組みとなり、機器同士の連携に加え、企業間の連携の輪もより一層広がっているという。

同プロジェクトでは、今後も各社の専門的な知見を融合させ、2020年3月までプロジェクトを継続する中で段階的に実験内容の改善と高度化を図っていく予定だ。