自律走行車を仮想環境で検証するための「NVIDIA DRIVE Constellation」の提供を開始

NVIDIAは、自律走行車のシミュレーションプラットフォームである「NVIDIA DRIVE Constellation」の提供を開始した。ルーティン走行から、まれにしか発生しない状況や危険な状況まで幅広いシナリオに渡り、現実世界での走行よりも高い効率と費用対効果、安全性を持って、仮想世界における何百万マイルもの運転を可能にするものだ。DRIVE Constellation は、異なる2つのサーバで構成された、データセンターソリューション。1つ目のサーバである「DRIVE Constellation Simulator」は、NVIDIA GPUでDRIVE Simソフトウェアを実行し、仮想世界を運転する仮想自動車からセンサーデータを生成。2つ目のサーバである「DRIVE Constellation Vehicle」は、AI車載コンピューターである「DRIVE AGX Pegasus」を内蔵し、シミュレーションで得られたセンサーデータを処理する。

Constellation Vehicleの運転判断は、Constellation Simulatorにフィードバックされ、それに基づいて、ビット単位の精度を持ち、タイミングも正確な「hardware in the loop（ハードウェアインザループ）」テストが実現されるようになる。

シミュレーションは、サードパーティ及び規制の自律走行車の規格にとって重要な要素となる。TUV SUDのような安全性認証機関は、自動運転車のためのテスト規格づくりにすでにこのプラットフォームを使用している。

TUV SUDの自動運転及びADASのグローバル責任者、ウセム・アブデルラティフ氏は「TUV SUDは、自律走行車の認証のために、信頼性が高く、堅牢でスケーラブルなシミュレーションツールを探している。NVIDIA DRIVE Constellationは、この目標を達成するために、パワフルかつ高度にスケーラブルなソリューションを提供してくれる」とコメントしている。