丸の内エリアで次世代スマートモビリティを使用した新たな観光スタイルを提案

NTTドコモ、三菱地所、三菱地所設計、テムザックは、丸の内エリアにおいてテムザックが開発・製造した次世代スマートモビリティ「RODEM(ロデム)」を用いた観光客向け公道実証実験を実施した。

実証実験は、丸の内エリアを訪れた方に、前傾姿勢になって乗る新しいタイプのパーソナルモビリティ「RODEM」に乗車し、周囲の観光情報に簡便にアクセスしながら、周辺を回遊いただく取り組み。RODEMと組み合わせて利用しく、看板掲示制限など景観配慮がなされている場所でレストラン等の探索が可能なAR(拡張現実)と「d グルメ」を組み合わせたサービスや、「はなして翻訳」を用いた多言語翻訳によるインバウンド対応、三菱地所設計が提供する丸の内エリアの歴史紹介コンテンツを、動画や「AI エージェント基盤」を活用した対話形式等にて体験できる。

ドコモは、将来の街路空間が人を中心とした形に再構築されていく可能性を見据え、象徴的な街路空間である丸の内エリアにおいて、新たなモビリティとドコモのアセットを組み合わせた実証を行うことで、丸の内をはじめ全国の繁華街・観光地等での活用を目指した受容性の検証を実施する。

三菱地所は、多様な人・企業が集い、交流することを通じて進化していく街を目指し、丸の内エリアの「オープンイノベーションフィールド」化を進めており、先端技術・テクノロジーの街づくりにおける有用性等について調査・研究を行う「Marunouchi UrbanTech Voyager」プロジェクトに取り組んでいる。今回もその一環として、国際都市・東京のさらなる機能向上を目指す。

三菱地所設計は明治27年に竣工した三菱一号館に始まり、130 年近くもの間、大手町・丸の内・有楽町地区の多くのビルや丸の内仲通りなど街の設計に携わってきた。当エリアの魅力を知り尽くす三菱地所設計が案内人として歴史的建造物の魅力を紹介するコンテンツを提供。また将来的には、RODEMのようなデバイスが充電基地に戻る自動帰還や、ビルの屋上に設置された太陽光発電などの自然エネルギーを活用した充電システムの構築など、街・建築と技術の結び役を果たしていく。

テムザックは、簡単に近距離の移動ができるRODEMを街中でシェアリングし、ラストワンマイルの新たな移動手段として活用することを目指す。歩道での自動運転化を見据えた研究開発も同時並行で行っており、これまで多様な実用ロボット開発を手掛けてきた実績を活かして、2020年を目標に段階的に実装していくという。

ドコモ、三菱地所、三菱地所設計、テムザックは先進技術と街の魅力を掛け合わせることで、新しい観光スタイルを提案し、より魅力ある街の在り方を追求・検証していくと説明する。