ソフトウェアロボとOCRパッケージで農業界の働き方改革を

農家で手書きされた肥料や農薬、資材の注文書を受け取って、入力処理を行う。農業協同組合(JA)では、四季の移ろいに合わせ自然の恵みを形にしていく各農家からの注文が一時期に重なり、大量の事務処理を短期間で片付けることに苦労している。

そこで昨年7月、中国地区における先駆けとして、JA下関がドコモ中国支社とRPA、ソフトウェアロボットによるプロセス自動化サービス「WinActor®」を導入し、手書き注文書をOCR(光学式文字読み取り装置)でデジタル化して入力業務を自動化する働き方改革の検証を開始。そして今月15日、NTTドコモは、WinActorとOCRを組み合わせたソリューションパッケージの提供を全国のJA向けに4月1日から始めると発表した。

同社の導入事例サイトに、「手入力で何日もかかっていた処理作業の時間が8割短縮しました。最初は慣れなくて『使いにくい』といっていた職員も1時間もしないうちに慣れて『もっと早く導入してほしかった』という意識に変わっていました。」との声が紹介されている。

JA下関とドコモ中国支社による上記実証実験において、オペレーターによる入力作業をRPAで自動化することに成功し、職員の生産資材などの予約注文作業を約1,500時間分削減した。そのうえ、注文書帳票そのものを改善することにより各農家からの注文効率をアップでき、水稲の予約注文数20%増を実現した。結果を受けて、この度の農業界向けソリューションパッケージ提供開始に至ったという。

WinActorはNTTアドバンステクノロジの登録商標。このRPAを活用するJA下関は現在、データ集計による営農指導の充実とタブレットによる受発注作業の効率化推進に取り組むことで更なるICT(情報通信技術)化をめざしているという。NTTドコモは、顧客により快適に利用してもらえるよう、今後もこれらサービスの向上に努めていく構えだ。