IoTデバイスのセキュリティ対策や稼働管理を効率的にする

IT(情報技術)の活用によるデジタル転換――DXが産業やサービスのしくみ、社会インフラなどで活発化している。昨今、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を駆使し、そこで生成されるデータを有用な情報にする動きが拡大している。

センサーやカメラなどIoTデバイスからのデータを用いて生産性向上、新サービスの創出などを図る。ニーズを背景に、その有効性を検証する企業が増えている。一方、多数のデバイスをIPネットワークに接続する本番環境では、サイバー攻撃などによる大規模障害や情報漏えい等が懸念される。ゆえにIoTデバイスのライフサイクルを貫く、安全、適切、容易な管理が求められているという。

日立製作所はIoTの運用管理を最適化する「JP1 for IoT」を3月15日から販売する。今回のソリューションは、ITおよびOT(制御技術)分野の実績に加え、社会インフラや基幹業務システムを支えてきた統合システム運用管理JP1の技術・ノウハウを生かした製品とサービス群になる。具体的には「JP1 for IoT - デバイス管理」と、工場設備等におけるUSBおよび端末の不正接続を監視する新版アプライアンスとを提供する。

IoTデバイスの効率的なセキュリティ対策や稼働管理を支援するサービス「JP1 for IoT - デバイス管理」は、多様な設置環境のIoTデバイスのセキュリティ対策状況や、接続状態などを俯瞰的に可視化し、リモートからセキュリティアップデートの一括実行や不具合発生の自動通知などを可能とする。IT部門のみならず、IoTの活用を推進する設備管理部門やデジタルサービス提供部門にもメリットをもたらす。

「JP1 for IoT」により、デバイスの設置から運用、交換・廃棄といったライフサイクルを通した効率的なセキュリティ対策や稼働管理が可能となる。ユーザーはIoTシステムの安定稼働を実現できるという。