飲食店のガラス窓にサイネージ、訪日客向けAIも活用して千客万来

来年の目標は訪日客4,000万人。「観光先進国」をめざすわが国では昨年末、訪日客3,000万人を突破したとの発表があった。訪日外国人をさらに迎えるにあたって、正念場となる今年は、観光客を一層もてなす様々なしくみの実現が急がれる。

人気観光スポットである築地では、年々訪れる外国人の数が増加している。また、函館市も'18年度上期の訪日外国人宿泊客数が約22万1千(函館市観光企画課化推計)と2年連続で過去最高を更新していて、外国人にとってホットな観光エリアだという。NTT東日本アクアビットスパイラルズエプソン販売NKBの4社は、訪日客に向けた新たな飲食店プロモーションを行う、共同実験を今月11日から実施する。

築地場外市場(Smart Refund築地場外市場築地魚河岸)、函館(函館ベイエリア函館朝市どんぶり横丁市場)において、これまでプロモーションに利用し難かったデジタルサイネージ(電子看板)に代えて、店舗のガラス面に貼る「スクリーンフィルム」を利用。そこに「ギガらくサイネージ」でコンテンツを投影することで、低廉で手軽な省スペースのサイネージ環境を実現する。

さらに上記スクリーンフィルムと同じ場所に設置した「スマートプレート」にスマートフォン等を近づけた際、プロジェクターで投影されるサイネージコンテンツの詳細情報を多言語で即座に、そして時には各種クーポンも取得できる連動型クラウドサイネージを提供し、送客促進による飲食店の集客拡大に向けた飲食店プロモーションの検証を行う。

スマホカメラを物体にかざすだけで情報を入手できる画像認識AIサービス「かざして案内®」を活用し、訪日客が母国語でその店の情報を得られるしくみも展開するという。このサービスの実施は期間限定(~22日)でかつ函館のみ、利用できる場所は市内のホテルや観光施設等にあるリーフレットで案内しているとのことだ。