美しい4K映像を配信、家庭に癒やしと集中力アップをもたらす

東京五輪・パラリンピック開催を目前に控え、高精細の4K映像および次世代移動通信規格(5G)関連ビジネスが盛んになっている。日本では昨年12月、4K8K衛星放送が開始された。

昨今、空間のデザイン要素に「人間の健康」視点を加え、自然環境を取り入れたバイオフィリックデザインや、WELL認証といった建物の住環境を評価するシステムなどが、世界的な広がりを見せている。そして「TOKYO2020」に向けた様々な準備、これにより今後、4K対応テレビの普及が見込まれると同時に4Kコンテンツの活用ニーズも高まるだろうという。

凸版印刷と、ブロードバンドタワー及び同社の連結子会社ジャパンケーブルキャストは、超高精細・高品質4K映像によるヒーリング(癒やし)効果や集中力の向上が望める新たな映像配信サービスの提供に向けて、実証実験を3月11日より6ヶ月ほど行う。一般的な放送番組視聴とは異なる、同実験を通じて、テレビ画面が空間に溶け込むインテリア性や自然風景の再現による、住環境クオリティ向上サービスの提供をめざす。

心拍変動解析などによって、ただ休息する場合よりも迅速にストレスを軽減させる効果が「Natural Window」で検証済みである――超高精細・高品質4K映像コンテンツを、時間帯や季節と連動させて5万ショット超、家庭の4K対応テレビへハイブリッドキャスト配信する。今般のビデオ・オン・デマンド型サービスでは、家事などの作業効率向上も期待できるうえ、スマホやスマートスピーカーとの連動を視野に入れているという。

3社は、オリジナル高品質4K映像コンテンツ×5G対応データセンタを核とするIT×全国ケーブルテレビ局へのリーチ力によるサービスのブラッシュアップ、各種効果検証、CATV事業者との連携による配信・サービス提供手法等の開発・調整を進め、'19年度中に家庭向けヒーリングサービスを本格化する構えだ。