「働き方改革」をめざす組織が急増中である。日本では、大量の定型業務や、データ入力などの単純作業をソフトウェアロボットに委ねられるRPA(ロボティックプロセスオートメーション)市場が急速に拡大している。
同市場において、RPA導入効果の適正な評価とPDCAサイクルの確立は、あらゆる企業ユーザーで共通の課題となっている。従来、ロボットの稼働状況を一元的に把握する術がなく、導入後の効果測定が容易ではなかった。業務やシステムの変更に合せたプログラム修正がなければ稼働率が低下。管理者の異動等により非稼働ロボが増加しても、その実態把握が難しいために、効果的な改善策を講じられないケースも数多く見られたという。
ISIDは、RPAの導入効果を可視化する管理ツール「RPA Conductor」を開発。これを今月4日より販売開始する。同ツールは、幅広い業種で採用されている「UiPath」に対応したもので、全社のロボット稼働状況を一元的に管理し、業務別・部署別など任意の切り口で統合的に分析・評価できる仕組み(特許出願中)を提供することにより、導入効果の可視化と最大化を実現するという。
ISIDがUiPathのパートナーとして100社超のRPA導入プロジェクトを手掛けてきた知見を生かし、独自に開発した。同管理ツールは「UiPath Orchestrator」を補完、これに蓄積されるログや各端末に出力されるログを簡単な設定で取り込める。適用業務名や関連システム名、削減見込み時間等、ロボット毎の付随情報と紐付けて管理できるため、任意の切り口で稼働状況の分析・評価が可能となる。
ログが出力されない稼働ゼロのロボットも容易に把握でき、ロボット稼働回数や業務削減時間が一目で分かるダッシュボードが用意されているほか、データのインポート/エクスポートも簡単なため、管理者は省労力かつ短時間で稼働状況を把握できるという。