MRを活用した未来の体験型テレビCMのプロトタイプを開発、博報堂と日本テレビ

博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、日本テレビは共同で、来るべきスマートグラス時代に向けた、Mixed Reality(MR:複合現実)の技術を活用し、テレビから人やキャラクターや商品が飛び出し、体感型で楽しめる「MR CM」のプロトタイプコンテンツを開発した。

今回、日本テレビmixtaチームと、hakuhodo-VRARとが共同で、テレビCMの目的を分析し、MRを活用した具体的な体験拡張ポイントや課題解決ポイントを抽出。体験型要素を加えた「テレビCMの世界観を拡張するコンテンツ」を開発した。プロトタイプコンテンツとして、架空の商品・サービスを設定し、3本のテレビCMサンプルと、それに連動した拡張コンテンツを制作。観るだけではなく、様々な体験を伴った表現を取り入れることで、より楽しく、より利便性の高い未来のテレビCMの体験を実現することを目指している。

「MR CM」のプロトタイプコンテンツはMRデバイスを着用し、通常のテレビ画面の中のCMを視聴していると、画面の中からCMに登場する人物が目の前に出てきて一緒に商品を楽しんだり、キャラクターがリビングに現れて一緒にゲームを楽しんだり、商品の詳細な説明を一対一で聞くなどの体験ができる。

今回のMRは実験環境での体験のため一般公開は行っていないが、スマホアプリを利用したAugmented Reality(AR:拡張現実)環境でも擬似的に実現できるため、日本テレビ「mixta ARアプリ」を利用したスマートフォンやタブレットPCでの体験型コンテンツの開発もし、BS日テレ「チルテレ」内のSENSORSコーナーにて放送と連動した実証実験を行う。

博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、日本テレビでは、今回の「MR CM」プロトタイプ開発で獲得した知見を活かし、テレビCMをMRやARを活用した"体験型"に世界観を拡張することで、"新しい広告の役割と楽しさ"を生み出し、メディアや広告の未来を創造していきたいと考えているという。