介護報酬ファクタリングマッチングサービスの実証実験を開始

日本ユニシスは、医療や介護など医療系領域におけるファクタリング関連サービスの開始を目指して、一部機能を用いた実証実験を開始する。2019年3月から同年6月まで、介護事業者の参加を募り、複数の金融機関と共同で介護報酬ファクタリングのマッチングサービス「Fortune MediFin(フォーチュンメディフィン)」を提供する。

Fortune MediFinは、介護報酬債権の早期資金化および手続きの簡略化を希望する介護事業者と、その資金繰りを支援する金融機関とをマッチングするサービスだ。

介護や調剤などを含めた医療系領域の債権譲渡額は、2017年年度の社会保険診療報酬支払基金では年間5,000億円超となっており、国民健康保険団体連合会の診療報酬支払基金と合わせると年間1兆円超にのぼり、医療従事者にとってのファクタリング利用は、主な資金調達手段の1つとなっている。

日本ユニシスは永年にわたり金融機関向けのファクタリングシステムや医療・介護施設向けのシステムを提供してきた。昨今高齢化の進展により、介護を含む医療系サービスに対する社会的ニーズが高まる中、同社のアセットや知見を活用することで、医療従事者の資金調達負荷を軽減し、本業のサービスに集中できる環境を提供する。

医療従事者はファクタリングを利用する際に「利用申込手続きが煩雑」「どこの金融機関を選べば良いか分からない」「複数の金融機関のサービスを比較・検討するのは負荷が大きい」といった課題に直面している。今回提供するFortune MediFinにより、複数の金融機関が提供する介護報酬ファクタリングサービスを簡単に比較・検討でき、複数社への申込も一回の操作で完結するなどのサービスを提供、ICTの活用で課題を解決するという。

日本ユニシスは今回の実証実験の結果を測定し、その結果により、医療従事者へのファクタリング関連サービスの提供・サービス内容の拡充につなげていく。また将来的には、介護などに必要な資金を管理する信託を本サービスへの参加者を通じて組み合わせることで、医療・介護と金融のエコシステムの構築を目指す。