すっきりスマートな車載タブレット、タクシー業務連携クラウドにて

タクシーはいざというときの移動手段でもある。タクシー業界は、地域社会の移動ニーズに応える重要な交通機関として「安心・安全かつドアtoドアで人の輸送」を担ってきたという。そして近年、この国が抱える社会問題や様々な課題の広がりとともに、大きな環境変化に直面している。

少子高齢化の進展や訪日外国人の急増による需要構造の変化、スマートフォン配車アプリの活用、多様なキャッシュレス決済手段の導入、シェアリング経済の台頭などとともに、タクシー事業に求められる機能やサービスも高度化する一方である。ゆえに各事業者で専用の配車(コール)センターやサーバー、車載システムを進化させる従来手法では、そのスピードやコスト、使いやすさを追求することが困難になってきたという。

自動車用電子機器を開発・製造・販売するデンソーテンと、その子会社であるデンソーテン販売は、タクシービジネスにおいて日々データを蓄積し常に進化を続けるサービス連携プラットフォームをベースに、事業者(ユーザー)の成長に貢献するソリューションの提案力を強化。その一環として、車載タブレットも接続可能なクラウド型業務システムの納入を1月より行っている。

車載器として汎用タブレットを採用。これによりユーザーはインストール済みアプリの更新、ないしは追加だけで新機能・サービスを導入できる。これまで別体となっていたナビ、無線機、ECUなどが集約可能となり、車室内をスッキリさせる効果も見込まれるという。両社は、その選定に際しては堅牢さとともにプラットフォーム(クラウドセンター)との相性を考慮。その上で事業者ごとに最適なタブレットを組み込んだ有用なパッケージを用意・提案していく。

システムインテグレーターとして外部パートナーとの連携も活用しながらタブレットの強みを最大限に生かす仕組みを構築し、多様化するニーズにスピーディーに対応できる体制を整えたとのことだ。