移動に不安を抱える人と手助けしたいサポーターとのマッチングを促進させる実証実験

大日本印刷(DNP)は、街なかでの移動に不安を抱えて道案内などを希望する人と、そうした人を手助けしたいサポーターを結びつける実証実験「街なか手助けサポートプロジェクト『たすけっと』」にトヨタ自動車(トヨタ)が展開するスマートフォン向けマルチモーダルモビリティサービス「my route(マイルート)」を連動させた実証実験を行う。

DNPは2019年2月1日からミライロ、西日本新聞社などと共同で、街なかの移動に不安を抱え、道案内を希望するさまざまな人と、そうした人を手伝いたいというサポーターとをLINEを活用して結びつける実証実験を福岡市内で実施している。移動困難者やサポーターは、あらかじめLINEの公式アカウント「&HAND(アンドハンド)」に"友だち登録"を行い、対象エリアに入るとチャットボット(自動会話プログラム)によるメッセージが届き、会話形式で質問に答えていくことで、助けを必要とする方とサポーターが相互に対面できるサービスを提供している。

今回、トヨタが福岡市で西日本鉄道と行っているモビリティサービス「my route」の実証実験と連携する。これによりmy route内の地図やルートを検索する際に実証実験の対象エリアを確認できるため、my route利用者の中で移動に不安を抱える人々とサポーターをつなぐ機会を提供する。

具体的には、「段差などの障害物により、移動が困難な高齢者、ベビーカー利用者、車いす利用者」「駅や施設で、交通機関の乗換ルートに迷っている観光客」「駅から他の商業施設などへ移動の手助けや道案内を必要としている観光客」などが対象となる。