来店不要、口座番号そのままで通帳レス化、信用金庫向け新サービス

NTTデータは、しんきん共同センターとともに、しんきん共同センター加盟金庫利用者の通帳レス推進に向けたシステム開発に着手し、既存口座の「通帳レス」口座への切り替え、新規口座での「通帳レス」口座開設を可能とする新サービスを2019年8月めどに提供開始する。しんきん共同システム加盟の信用金庫のうち220以上が利用予定。

2016年頃から都市銀行や地方銀行では通帳の発行・再発行や現物管理などの事務コストを削減するため、無通帳口座の新規開設および切り替えなどの「通帳レス化」の取り組みが進んでいる。信用金庫においても通帳レスの取り組みを進めているが、通帳を持たない口座保有者には定期的に取引明細情報を郵送しているためコスト削減の効果が限定的となっていた。

また、信用金庫利用者からは、通帳を持たずにスマートフォンなどのスマートデバイスを使って「口座を管理したい」「リアルタイムに取引明細情報を確認したい」というニーズが増えている。

今回、NTTデータはしんきん共同センターとともに、信用金庫のコスト削減目的と利用者のニーズを踏まえ、来店手続き不要、口座番号を変えずに、信用金庫利用者が簡易に保有口座を「通帳レス」口座に切り替えることを可能とする新サービスの開発に着手し、2019年8月めどに提供開始する。

来店手続きをせず、普通預金口座、総合口座を保有している個人であれば誰でも、自身のスマートデバイスより「店番、口座番号、氏名、生年月日、電話番号、キャッシュカード暗証番号」による本人確認のみで保有口座の通帳レス口座への切り替えが可能。

既存口座の口座番号を変えずに「通帳レス」口座へ切り替えができるため、口座番号変更後に必要となる各種手続きを気にしなくても済む。通帳レス口座に切り替えた信用金庫利用者は、明細情報がスマートデバイスから通帳記帳と同等の形式で参照可能となるほか、明細に対するメモ情報設定や各種条件での明細検索が可能となり、利便性の向上が期待できる。

窓口端末やATMにて通帳の利用を不可とすることで、信用金庫における通帳発行・管理コストを削減。さらに、口座保有者への未記帳明細に関するダイレクトメールが不要となり、ダイレクトメールの郵送コストも削減可能だ。