ドローンを活用した新しい船体整備点検システム開発を開始、川崎汽船

川崎汽船は、テクノス三原と、ドローンを活用した新しい船体整備点検システムの共同開発に着手した。川崎汽船が長年培ってきた船舶管理のノウハウと、テクノス三原のドローン運行技術と精密検査の技術それぞれの強みを生かして、ドローンを活用した点検手法とデジタル技術を組み合わせる。

川崎汽船は、独自の品質指針である「KL-QUALITY」に基づいて海技者が運航船舶を定期的に検査することで、船隊の高い品質を維持してきた。検査において船体や貨物艙の鋼板や塗料の状態を確認する際、高所や水中などは立ち入りが難しく点検が困難な箇所だったが、ドローン運行技術と画像解析技術を持つテクノス三原と昨年から共同で進めてきた空中ドローンと水中ドローンの実船検証の結果、検査精度を大幅に高めることができたという。加えて、無人化によって、作業の安全性の向上や作業効率が改善を図れることが分かった。

また、2019年1月に新組織「AI・デジタライゼーション推進室」を創設し、これまで築き上げてきたサービス基盤を、新たな技術の導入などによって、より付加価値の高いものとして提供することを目指す。今後も、様々な分野、業界と協業しながら、より安全で最適な輸送サービスを提供していく計画だ。