DNPがキャッシュレスプラットフォームを強化、JCBのQR/バーコード決済スキームに対応

大日本印刷(DNP)は、DNPのキャッシュレスプラットフォームの機能強化として、ジェーシービー(JCB)と連携して開発中のモバイルQR/バーコード決済基盤にて、JCBが新たに展開するQR/バーコード決済スキームである「Smart Code」に対応した。

Smart Codeとは、JCBが提供するQR/バーコード決済スキーム。JCBが、コード決済事業者と加盟店をつなぐ情報処理センターの提供や、コード決済事業者・加盟店間の加盟店契約の一本化を行う。QR/バーコード事業者は、Smart Codeへ参画することで、全てのSmart Code加盟店で、個別の契約・導入開発を行うことなく利用を開始することが可能となる。また、店舗はSmart Code加盟店になることで、Smart Codeへ参画するコード決済事業者のコード決済が全て取扱い可能になり、設置端末や精算が一本化される。

日本政府の税制優遇などによるキャッシュレス化の推進や、海外からの観光客の増加もあってQR/バーコード決済の利用が拡大する中、金融や小売・流通業では、契約事業者によって異なる規格のQR/バーコード決済サービスが導入されている。そのため、加盟店での手続きの煩雑化や、各サービスのセキュリティ基準の違いによる不正利用の懸念などが課題になっている。

DNPは、各種キャッシュレス関連サービスを連動させ、カード発行会社(イシュア)や店舗(加盟店)のキャッシュレス対応をトータルに支援するキャッシュレスプラットフォームを提供。その一部として、2019年2月には、キャッシュレス推進協議会のメンバーで、QR/バーコード決済の標準化を推進するJCBと連携して、簡易な接続によってQR/バーコード決済サービスを実現可能とするモバイルQR/バーコード決済基盤の開発に着手した。

これにより、金融機関や小売・流通業は、DNPのキャッシュレスプラットフォームを通じてモバイルQR/バーコード決済基盤にAPI接続することで、自社の店舗だけでなくJCBのSmart Code加盟店でスマートフォンを用いたQR/バーコード決済への対応が可能になるという。

DNPは、金融機関や流通・小売業などにSmart Codeに対応した同サービスを提供し、国内におけるスマートフォンを使ったキャッシュレス決済の普及を支援していく。