大阪駅からARを活用した道案内、JR西日本がナビゲーションシステムを導入

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、大阪駅・大阪ステーションシティ(以下、OSC)内において、パナソニックが保有する可視光通信技術「LinkRay」を採用した、スマートフォンによる立体的なナビゲーションシステムを導入する。システムの導入は国内初となるという。

専用のアプリケーション「OSAKA UMEDA ARナビ」から、OSC内9カ所に設置予定の専用筐体から発光される「LinkRay」の光をスマートフォンで読み取る。階段移動などの階層(フロア)を跨いだルートを正確に描写し、大阪駅・梅田エリアの主要施設への案内を、立体的なナビゲーションにより行えるようにする。

光ID技術であるLinkRayは、LED光源から送信されるID信号をスマートフォンで受信して情報を素早く入手できるもの。街の中で使われている明かりや光(デジタルサイネージ、看板、「光ID」送信機能付きのLED照明)などから発信された光信号(ID)をスマートフォンのカメラで読み取る(専用アプリで撮影)だけで、様々な情報を入手できる。

このナビゲーションシステムでは、デジタルサイネージや導光板などのLED光源から送信される可視光のID信号をスマートフォンで受信して、情報を素早く入手できる光ID技術を応用した「ARナビゲーション」。

このシステム導入により、GPS電波が届かない地下エリアでも、目的地までのルートをスマートフォン上にAR(Augmented Reality)による「動く矢印」で描写し、アプリを多言語に対応、表示させることで、大阪・梅田エリアを利用される国内外のユーザーに対する快適な道案内の提供が可能になりる。

今回は、大阪駅・大阪ステーションシティ内9カ所を基点に、梅田エリア主要施設(33カ所)を目的地とする。