スマートなバスストップ、飲み物を買える!

今でもカラオケで熱唱される。その歌はバスを待つ間に泪をふくシーンで始まり、バスを待つ間に気持ちを変える――女心のひだと揺れ、そして決意を表現している。昭和から平成にときは移ろい、新時代を迎えようとしている今年、バスストップが、あの温もりなんかをデジタル技術で忘れさせてくれる。

今月1日、安川情報システム西鉄バス北九州は、北九州市にて実証実験中のスマートバス停に、伊藤園の飲料商品を購入できる自動販売機一体型スマートバス停が新たに追加されることを発表した。お客の利便性向上や社員の働き方改善を目的に、西鉄エム・テックが昨年1月から、ソーラーパネルを用いた省電力モデルや動画表示機能つき市街地型モデルなど複数タイプを7箇所で検証――。

そして今回、バスの待ち時間に飲み物を購入できるバス停を日本で初めて開発。スマートなバス停の応用型として日常的にあるものを用いることで、普及に向けた新たな可能性を探るという。実証期間は約一年。黒崎バスセンター1番乗り場(八幡西区)のバス停にて、大きな文字で当日の「時刻表表示」、バスの接近を知らせる「バスナビジョン」、「系統図/運賃表/お知らせ/広告」を示し、ホット&コールド、缶・ペットボトルなどに対応の「飲料自動販売機」を一体提供する。

IoT/M2M関連技術により様々な情報を管理するクラウドサービス「MMCloud」も併用し、量産化に向けたシステム構築や、配置箇所を順次拡大する計画を有する。現在7つのスマート停留所でも上記機能の一部に加えて、外国語表示も行っている。

緊急時にはディスプレイに災害関連情報等のお知らせを表示する。スマートバス停における今回の実験では、自動販売機に表示するバス情報の視認性に問題がないかの検証に加え、自動販売機の形をしたバス停が、お客さんやバス乗務員への認識性やバス乗降を阻害しないかなど、バス停として機能するかを検証するとのことだ。